概要
Galaxy Z Flipは折りたたんでコンパクトにできるスマートフォンです。縦に折りたたむことで通常のスマートフォンの半分のサイズにできるという明確な特徴はあるものの、ハイエンドスマートフォンの中でもかなり高価な部類に入ります。

良い点
- 折りたためる大画面
- 折りたたみディスプレイを前提にした
- 高いスペック
イマイチな点
- ハイエンド機の中でも高い
- microSD非対応
- ハイエンド機としては充電速度がイマイチ
- 折りたたんだ状態で出来ることが限られている。
- 同じタイプの折りたたみスマホであるMotorola razrは折りたたんだ状態でも利用できるタッチパネルを搭載している。
スペック
仕様表
ディスプレイ | メインディスプレイ 6.7インチ Foldable Dynamic AMOLEDディスプレイ (2636x1080, 90Hz , 425ppi) カバーディスプレイ(※) 1.06インチ SuperAMOLEDディスプレイ (300 x116 , 303ppi) ※折りたたみ時に利用てできる小窓的なディスプレイ。日時やバッテリー残量などの確認ができる。 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 855 Plus |
メモリ | 8 GB |
ストレージ | 256 GB ( UFS 3.0対応 ) |
microSD | 非対応 |
バッテリー | 3300mAh ( 高速充電[15W]対応 / ワイヤレス充電対応 ) |
カメラ | 背面カメラ デュアルカメラ (12MP+12MP) 前面カメラ パンチホール型カメラ (10MP) |
サイズ | 通常時 : 高さ : 167.3mm 幅 : 73.6mm 厚み : 7.2mm 折りたたみ時 : 高さ : 87.4mm 幅 : 73.6mm 厚み : 17.3mm |
重量 | 183 g |
OS | Android 10 with One UI 2 |
その他 | Nano-SIM, eSIMに対応 側面指紋センサーに対応 ヘッドフォンジャック非対応 |
カラー展開
海外版ではミラーパープル、ミラーブラック、ミラーゴールドの3色展開です。

対応バンド
対応表
2G | GSM 850 / 900 / 1800 / 1900 |
3G | HSDPA 850 / 900 / 1700(AWS) / 1900 / 2100 |
4G | LTE band 1(2100), 2(1900), 3(1800), 4(1700/2100), 5(850), 7(2600), 8(900), 12(700), 13(700), 14(700), 17(700), 18(800), 19(800), 20(800), 25(1900), 26(850), 28(700), 29(700), 30(2300), 34(2000), 38(2600), 39(1900), 40(2300), 41(2500), 46(5200), 66(1700/2100), 71(600) |
ドコモ
ドコモのネットワークを利用する場合は、下記のバンドに対応しているか否かを確認する必要があります。非対応の項目がありますが、海外市場で販売しているスマートフォンとしては一般的で、通常利用で困ることは殆どないでしょう。
- バンド1 (2.1GHz) ------------------------ 対応
- バンド3 (1.8GHz) ------------------------ 対応
- バンド19 (800MHz) --------------------- 対応
- バンド21 (1.5GHz) ----------------------- 非対応
- バンド28 (700MHz) ---------------------- 対応
- バンド 42 (3.5GHz) ----------------------- 非対応
ドコモのネットワークにはほぼ対応しています。プラチナバンドと呼ばれるバンド19(900MHz帯)にも対応しており、電波の繋ぎやすさとしては問題ないと思われます。
しかしバンド21(1.5GHz帯)には非対応です。この周波数は地方都市での通信のためにドコモが整備している帯域で、殆どの海外製端末では非対応ですので仕方ありません。筆者もバンド21非対応のスマホを使っていますが、普段使いで困ることは全くありません。しかし地方都市によく行く方は避けた方がよいかもしれません。
またバンド42(3.5GHz)にも非対応です。ドコモではPremium 4Gと呼ばれる帯域で、高速通信に利用されます。格安SIM/MVNOでの運用をする場合は無視してもよいでしょう。またMNOのドコモ回線で用いるとしても恩恵を受けるケースはそれほど多くないでしょう。
au
海外版の対応状況は下記のようになっていますが、Galaxy Z Flipはauから日本版が正式に販売される予定であるため、無理にSIMフリー版を使う必要はありません。
- バンド1 (2.1GHz) ------------------------ 対応
- バンド11 (1.5GHz) ------------------------ 非対応
- バンド18 (800MHz) --------------------- 対応
- バンド26 (850MHz) ----------------------- 非対応
- バンド28 (700MHz) ---------------------- 対応
- バンド41 (2.5GHz) ------------------------- 対応
- バンド 42 (3.5GHz) ----------------------- 非対応
ソフトバンク
ソフトバンクのネットワークを利用する場合は、下記のバンドに対応しているか否かを確認する必要があります。非対応の項目がありますが、海外市場で販売しているスマートフォンとしては一般的で、通常利用で困ることは殆どないでしょう。
- バンド1 (2.1GHz) ------------------------ 対応
- バンド3 (1.7GHz) ------------------------ 対応
- バンド8 (900MHz) --------------------- 対応
- バンド11 (1.5GHz) ------------------------ 非対応
- バンド28 (700MHz) ---------------------- 対応
- バンド41 (2.5GHz) ------------------------- 対応
- バンド 42 (3.5GHz) ----------------------- 非対応
ソフトバンクの主要ネットワークには対応しています。プラチナバンドと呼ばれるバンド8(900MHz帯)にも対応しており、電波の繋ぎやすさとしては問題ないと思われます。
しかしバンド11(1.5GHz帯)には非対応です。しかしソフトバンクはこの周波数を殆ど使っていないようなので、普段使いで困ることは全くありません。
またバンド42(3.5GHz)にも非対応です。ドコモと同じく高速通信のために整備中の周波数ですが、まだエリアが狭いため、殆ど恩恵を受けることはないと思われます。
発売日/価格
Galaxy Z Flipは2020年2月に発売しています。メーカー希望の小売価格は下記の通りですが、2020年2月現在、品薄のためかAmazon.comやeBayではこれよりも高い金額で販売されています。急いで欲しいのではない場合は待った方がよいでしょう。
- 256GB/8GB RAM --- 1,380ドル
特徴
折りたたみ可能な大画面

なんと言っても最大の特徴は折りたたみ可能な大画面です。6.7インチ(2636x1080)のディスプレイは一般的なスマートフォンよりもかなり縦に長く、アスペクト比(縦横比)にして「22:9」となっています。縦長として知られる最近のXperiaでも「21:9」なので、縦長スマホとして使いたい人も安心です。
プリインのカメラアプリは、折りたたんだ状態でも利用できるUIが採用されているため、ちょっとした自撮りや面接の練習などにも使えるのではないでしょうか。

価格が高かったり、ディスプレイの寿命が心配だったりと、懸念点は数多くあるデバイスですが、この一点だけでも新しいもの好きであれば購入する価値がある言えます。
高いスペック
Galaxy Z FlipはQualcomm Snapdragon 855 +を採用しています。またメモリ8GB、ストレージは256GBと通常のハイエンド機と遜色ないのスペックを誇ります。
販売サイト
2020年3月現在、日本で購入するには海外通販サイトから購入するしかありません。Amazonの他、輸入スマートフォンを数多く取り扱うExpansysでは扱っていますが、20万円超とかなりお高いので、品薄でなくなった頃に購入するのがおすすめです。
アクセサリー
Galaxy Z Flipのアクセサリーは日本のAmazonでも販売されており、複数種類のケースや保護フィルムが既に販売されています。
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